自動車の環境性能に対する要求


自動車の環境性能に対する要求は1960年代に始まりました。自動車の動力装置の主流であるエンジンは、ガソリンなどの燃料を燃やして走るための力を生み出しています。水素と炭素の化合物である燃料が燃えると二酸化炭素と水が発生しますが、燃焼状態によっては毒性のある窒素酸化物や一酸化炭素、炭化水素が排出されています。

これは大気汚染物質として光化学スモッグなどの原因になります。そこで大気汚染物質の排出を減らすためのエンジンの燃焼状態の改善や、大気汚染物質を取り除く装置が装備されるようになりました。また、エンジンから排出される二酸化炭素は無害なものと考えられていましたが、地球温暖化の原因になることが1990年代に判明したのです。

19世紀以降、各種産業がガソリンなどの化石燃料を大量に消費することで二酸化炭素の発生が増大し、その一方で二酸化炭素を分解していた森林などの植物が減少した結果、二酸化炭素の層が地球を包み込んでしまったのです。また人口増加や産業の発展によって地球上で発生する熱の量も増大、二酸化炭素の層は熱が宇宙空間に逃げていくのを防いでしまうため地球の温暖化が進行しています。

そのため海面上昇や気候変動の問題が起こっているのです。この問題を解決するために様々な産業で二酸化炭素の排出を減らす努力がはじまっています。自動車が排出する二酸化炭素を減らすためには、少ない燃料で従来と同じように自動車を使えるようにすればいいのです。一般的に言えば、燃費を良くすればいいのです。代表的なものにHV自動車や電気自動車などがあります。

自動車は古くなれば、いつかは売却、廃車にされてしまいます。その際に部品が廃棄されれば、環境にも悪影響及ぼします。そのための自動車の様々な部品のリサイクル性も環境性能の重要なテーマになっています。